神様に会いにいく旅~春日大社と興福寺は、神仏習合が残る珍しい関係

<古神道を学びながら、全国の神社をご参拝しています>

阿修羅像で有名な興福寺。春日大社興福寺は隣接しています。
現在の日本では非常に珍しい「神仏習合」が生きているのが、春日大社と興福寺の関係です。
何とお正月には、春日大社の神前で、興福寺の住職さんたちが般若心経を読経されるのです。

春日大社は藤原氏の氏神様、興福寺は氏寺であり、明治政府による廃仏毀釈によって興福寺が破壊されるまで、両者は非常に密接な関係にありました。そして今も尚、その関係は続いています(今の奈良公園は元々興福寺境内です)。

毎年1月2日には日供始式並興福寺貫首社参式(にっくはじめしきならびにこうふくじかんすしゃさんしき)というご神事が行われますが、これには興福寺の住職が参列するという、日本の神道界・仏教界の中でも大変珍しい行事です。

春日大社のHPには以下のように記されています。
「年中奉る朝夕の日供を年頭にあたって本年も恙なくご奉仕できるよう祈念し、大神様のご加護を願います。併せて当社とゆかりの深い興福寺の住職が、神前にて読経を行います。」

「春日大社と興福寺は、藤原氏の氏神・氏寺として古来一体となってお祭に奉仕してきましたが、明治維新の神仏分離により一時中断されたものの間もなく再興され、現在は1月2日に行われます。日供始式に引き続き興福寺の貫首が従僧を従えて社頭の中門下に着座して、唯識論を奉唱し、次いで若宮神社前で般若心経をあげます。神仏習合時代の神前読経が偲ばれる珍しい行事です。」

ここまで神仏習合が残っているのは非常に珍しいことですと、「御巫修行」の時にご神職さんが仰っていました。
ご神職さんと住職さんが一堂に会し、神様の前で般若心経が読経される。そのように不思議な光景を一度見てみたいのですが、お正月のためなかなか参列する機会がありません。

そんなことを思い出しながら春日大社から興福寺へと向かいました。
ちょうどその中間点、春日大社の参道の脇に「春日荷茶屋」という茶屋がありますので、昼食に「季節の万葉粥」を頂きました。11月はきのこ粥です。ご神域内で頂く粥は格別な美味しさです。

 

この記事を書いた人

ひいらぎ

ひいらぎ

"ひいらぎ"と申します。

東京在住。

小さい頃からSF、タイムトラベル、異次元、吸血鬼、輪廻転生など、見えない世界、異質な世界にとても興味がありました。

現在は、古神道を学びながら、全国の神社をご参拝しています。