神様に会いにいく旅~奈良・興福寺の阿修羅像、そして「百億の昼と千億の夜」

<古神道を学びながら、全国の神社をご参拝しています>

興福寺の阿修羅像は、日本の仏像界で最も有名であり、最も人気のある仏像といっても過言ではないと思います。戦いの神・阿修羅がなぜ切ない少年の顔をしているのか、ドキュメンタリー番組も繰り返し作られています。

阿修羅像を作らせた光明皇后(聖武天皇の后で藤原不比等の娘)の我が子を思う切ないストーリなどが、日本人の心に深く染み入るのだと思います。

国宝であり重要文化財である阿修羅像は、興福寺の国宝館に展示されていますが、現在は国宝館が耐震工事をしているため、八部衆や永遠のライバル・帝釈天と共に、仮講堂に展示されています。仮講堂の中は、阿修羅像が置かれている左側にたくさんの人が集まっていました。

何度見ても心惹かれる阿修羅像。

私が阿修羅を好きになったきっかけは、SF作家・光瀬龍さんの小説「百億の昼と千億の夜」でした。この作品はアトランティスから始まり、プラトン、釈迦、弥勒、ナザレのイエスなどが出てくる壮大な神々の物語ですが、主人公・阿修羅王は、時空を超えて様々な神や仏と対峙していきます。

当時、光瀬龍さんは小説「夕映作戦」や「暁はただ銀色」がNHK少年ドラマシリーズで次々とドラマ化され、私はSF小説を読みまくっていました。しかし私にとってはいまだに「百億の昼と千億の夜」を超えるSFはない状態です。

その後、この小説が萩尾望都さんによって漫画化されたため、自分の中では阿修羅像は帝釈天と共に、完全に萩尾望都さんのマンガのイメージになってしまいます。

数年前に阿修羅像が東京に来た時には360度の方向でその姿を見ることができ、その時の感動も忘れられません。

しかしやはり阿修羅像は、悠久の地・奈良にあるのがふさわしいように思います。

この記事を書いた人

ひいらぎ

ひいらぎ

"ひいらぎ"と申します。

東京在住。

小さい頃からSF、タイムトラベル、異次元、吸血鬼、輪廻転生など、見えない世界、異質な世界にとても興味がありました。

現在は、古神道を学びながら、全国の神社をご参拝しています。