-古神道の勉強をしながら、全国の神社をご参拝しています-
夏越の大祓に行ってきました。
我が家の鎮守神社は、毎年夜19時から「夏越の大祓」のご神事を行います。
少し前に到着して手水、茅の輪くぐり、ご参拝をすませ、ご神事の始まりを待ちます。
境内にはスーツ姿の氏子さんたちがたくさんいらしています。
19時。
宮司さん以下ご神職が数名出てきて、手水舎で手と口を清められました。
宮司さん先頭に、全員で茅の輪くぐり
まずご神職さんを先頭に、氏子さんたち、そして一般の参列者が二列になり、茅の輪をくぐります。
かなりの長い行列なので、先頭のご神職さんはゆっくりゆっくり歩きます。
左、右、左と回った後、もう一度茅の輪をくぐり、氏子さんたちはお社の中へ。
一般の参列者はお賽銭箱の前に並んで参列します。
外にもご神職さんが二人ついてくださり、中の流れに合わせて、「頭をお下げください」などと導いてくれます。
「大祓詞」を一緒に奏上させていただく
始まるのを待っていると、「大祓詞」(おおはらえのことば)が書かれた紙が、全員に配られました。
「え?配るということは、一緒に唱えていいの?」と、かなりワクワクしてきました。
「大祓詞」
ご神事が始まり、大麻(おおぬさ・大幣)で氏子さんたちを清めると、そのままご神職さんが外まで出てきて、我々のことも清めてくれました。
「大麻(おおぬさ)」
そして「大祓詞」奏上の際、「ご一緒にお唱えください」と言ってくださったので、一緒に唱えます。
神社でご神職さんの「大祓詞」を聴いたり、それに合わせてそっと唱えることは多いですが、神様にむかって一緒に唱えさせていただける機会は、実は少ないです。
なので、このような大切なご神事で唱えさせていただけるとは、大変ありがたいです。
祝詞は、自分で唱えてこそ、最大の祓い清め
大勢で声を出していると、自分の中の内在神が打ち震えて喜んでいるのがよくわかります。
祝詞は、聴くだけではなく、声に出して自分の内側に響かせてこそ、祓い清める力が最大になるからです。
よくよく聴いていると、一般の方でもかなり流暢に「大祓詞」を唱えられている方が多いと感じました。やはりこうしたご神事に参加される人は、日ごろから熱心なんだろうなぁと思いました(日本語でフリカナがついていますが、初見では流暢に読むのは難しいです)。
後でご神職さんに伺ったところ、皆で唱えるのは今年が初めてだそうです。
罪穢れ(つみけがれ)を吹き込んだ「形代」が祓われていきます
地域の皆さんが納めたたくさんの「形代(かたしろ)」がお祓いされていきます。
そして氏子さんたちの玉串拝礼に合わせて、我々も一人づつ、二礼二拍手一礼を以て(お賽銭箱の手前から)ご参拝しました。
一般の人は、小さい子供連れの方も多かったので、ここで帰られる方がほとんどでした。
その後、太鼓がたたかれ終了となります。
この太鼓の音と振動もかなり強いお祓いです。神社で太鼓が聴こえたら、音と振動を浴びるのが良いです。
「神饌」をいただく
帰り際、ご神事に参列した人にだけ配られる特別な「神饌」(しんせん)を頂きました。
お干菓子です。
「神饌」は、神様にお供えし、神様の力が宿った食物です。
食することで、神様の力を自分の身に取り入れるとされています。
「形代」を納めた際に頂いたお米と一緒に、ありがたく頂戴しようと思います。
節目節目のご神事に参加させて頂くのは、本当に嬉しく、ありがたいことです。