神様に会いにいく旅~京都伏見稲荷大社、お稲荷さんには2種類ある。そして「塚」

<古神道を学びながら、全国の神社をご参拝しています>

あまり知られていないかもしれませんが、お稲荷さんには2種類あります。

ざっくり言うと、神道系の稲荷神=倉稲魂尊(うがのみたまのみこと)と、仏教系の稲荷神=荼枳尼天(ダキニテン)。

京都伏見稲荷大社や茨城県の笠間稲荷神社に祭られているのは前者の方で、須佐之男系の穀物神であるとされています。

一方の仏教系の稲荷神=荼枳尼天は、インドの女神ダーキニーと言われ、愛知県の豊川稲荷や岡山県の最上稲荷はこちらに属します。

つまり前者は神社、後者はお寺となります。宗教が違うということは、お参りの仕方や神様への対し方が全く違うということになります。私自身は古神道の学びに沿ったご参拝をしているので、神道系のお稲荷さんにご参拝しています。

伏見稲荷大社の「千本鳥居」と並ぶ最大の特徴の「塚」。実は私は、実際の「塚」を目にするまで、「塚」がどのようなものなのか、イマイチ想像ができていませんでした。私が想像していたのは「富士塚」のようなもの、つまり小山です。

広大な稲荷山の、参道とは離れたところあちこちに小山があると思っていたので、実際の「塚」を見ても、最初はそれが「塚」だとは思いませんでした。千本鳥居の一種だと思っていたのです。

伏見稲荷大社に一万基もの「塚」が存在していることについては、加門七海さんの著書「霊能動物館」で知りました。

著書によると、明治初期までは、それら「わたくしの塚」は全て排除されていたそうです。明治4年に一部を除く稲荷山が国有地になった以後、大社の管理が及ばず、小塚が次々と据えられていったとのこと。

個人であれだけの「塚」を建てることに対し、加門さんも『社寺に手を合わせるだけでなく、一般人がそういった行為に足を踏み出すのは、相応の信心がなければ不可能だ(著書本文より)』と語っているように、誰かが何かを信じて、既にそこにおわす正神神様のご神域に「わたくしの大神」をお祭りすることは、想像をはるかに超えています。

実際私の廻りにも、実家で祀っていた神様を廃して他の神様にお仕えされたという方が何人かいらっしゃいます。センシティブなことなので深く尋ねたことはありませんが、何がそこまでさせたのか、他人には伺い知ることができません。

今回、稲荷山を登りながら、「もしかして、これが塚」と気づいた瞬間に感じた、不思議な、なんとも言えない動揺にも似た感覚。他の神社では感じたことのない独特の戸惑いでした(個人の神様を祀るものなので、畏れ多くて写真は撮っていません)。

「京都伏見稲荷大社」。京都には異空間かと思える場所がいくつもありますが、ここも間違いなく、現実ではない「狐につままれたような」、不思議な場所でした。

この記事を書いた人

ひいらぎ

ひいらぎ

"ひいらぎ"と申します。

東京在住。

小さい頃からSF、タイムトラベル、異次元、吸血鬼、輪廻転生など、見えない世界、異質な世界にとても興味がありました。

現在は、古神道を学びながら、全国の神社をご参拝しています。