伏見神寳神社(ふしみかんだからじんじゃ)京都|「十種の神宝」が奉安されているお社【神社・聖地への旅】

<古神道を学びながら、全国の神社をご参拝しています>

伏見稲荷大社ご参拝中、思いがけず印象深かったのが、「十種の神宝」を奉安する神社、「伏見神寳神社(ふしみかんだからじんじゃ)」があったことです。

こちらは伏見稲荷大社の摂社ではありません。天照大御神をご祭神とし、稲荷大神を御相殿(合祀)している神社です。

そして「十種の神宝(とくさのかんだから)」が奉安されています。

「十種の神宝」とは

十種の神宝とは、『日本の神話で、饒速日命(にぎはやひのみこと)が地上に降りる時、神より授けられたという十種類の宝(大辞林の解説)』のことです。

これは、死者をもよみがえらせる程の霊力を持つとされています。

ただ「十種の神宝」は旧事本紀(くじほんき)にのみ記載が見られ、古事記や日本書紀には一切出てきません。

この神社を守っているのは狛犬ではなく、白龍。

天龍(右)と、地龍(左)です。

周囲は竹林になっていて、かぐや姫伝説ともゆかりがあるとのこと。

拝殿でご参拝していたところ、宮司さまによる朝拝が始まりました。
頭を下げて聴いていたところ、祝詞の前に、笛を吹かれたのです。ご神職の方が祝詞の際に笛を吹かれるのを、初めて見ました。
あまりに驚いたので、宮司さまを呼び止めて尋ねてみたところ、それは龍笛とのこと。

「珍しいですね、祝詞で宮司様が笛を吹かれるのを初めて見ました」と尋ねると、「いや、神社で笛は珍しくないですよ。笛を吹くのは祝詞の前です。ここは私しかいないので祝詞も笛も一人でやっているだけです」とお答えになられました。

神社での正式参拝や結婚式の時は雅楽の笛を聴きますが、朝拝の祝詞に龍笛を吹くのは珍しいのではないでしょうか。時々朝拝に参加させていただくことがありますが、初めての体験です。旋律(メロディ)ではなく、石笛のような、短く響かせる感じの音でした。

この「伏見神寳神社」は、伏見稲荷大社に属しない独立した神社なので、稲荷大社の境内図にも記載がありません。

千本鳥居に戻らず、このままこちらの神社の脇から竹林を登って稲荷山の頂上へ向かうルートもあるようですが、今回は伏見稲荷大社自体が初めてのご参拝なので、本来の鳥居の道へ戻って山頂を目指しました。

空気が変わります。

この記事を書いた人

ひいらぎ

ひいらぎ

"ひいらぎ"と申します。

東京在住。

小さい頃からSF、タイムトラベル、異次元、吸血鬼、輪廻転生など、見えない世界、異質な世界にとても興味がありました。

現在は、古神道を学びながら、全国の神社をご参拝しています。