故郷の北海道で大地震がありました。
実家、友人、知人が体験したリアルな状況を、備忘録としてまとめています。
北海道全域が停電になり、複数の知人が全く予想していなかった状況に遭遇していました。
それは、
「周囲は断水していないのに、自分のマンションだけが断水している!」
マンションの給水システムは大きく3種類ある
日本の給水システムがいくつかあることは、何となく知っていましたが、停電時の状況が違うことは知りませんでした。
主なシステムは下記の3つ。
「直結直圧方式」
「直結増圧方式」
「受水槽方式」(タンク式)
「直結直圧方式」
【停電しても、公営水道が断水していなければ、水は出ます】
公営の水道管から、機械を使わずに、住宅内に水が供給されているタイプです。
一戸建住宅や、三階建てくらいまでの低層マンションに多いシステムです。
「直結増圧方式」
【停電したら、公営水道が断水していなくても、断水します】
公営の水道管から、機械(ポンプ)を使って住宅内に水が供給されているタイプです。
低層階と上層階で水道システムを分けて建設されていることもあり、その場合、上層階だけ断水ということもありえます。
大規模マンションに多いシステムです。
「受水槽方式」(タンク式)
【停電したら、公営水道が断水していなくても、断水します】。
逆に言うと、地域が断水しても、タンクに水が残っているうちは水が出るということです。
公営の水道管から、機械(ポンプ)を使ってマンション内の受水槽に水をため、そこから各戸に供給しています。
中高層のマンションに多いシステムです。
が、メンテナンスや衛生面の問題から、徐々にこのシステムは減ってきているようです。
尚、受水槽にも数種類あり、上記に当てはまらない場合もあります。
また、「緊急遮断弁」といって、震度5以上の地震が起きた時に、各戸への排水を自動的に遮断するシステムもあるようです(住民に不公平が起きないように)。
家の水道タイプを把握しておこう
今回、二名の知人が、【うちのマンションだけ!?】の断水にあいました。
二人とも、給水システムの問題であることは理解していたようです。でも、水くみはやはり大変だったとのこと。
1名は翌日停電が復旧し、断水も解消されました。
しかしもう1名は、丸二日以上、停電していました。
私の実家は、6階建てマンションの4階です。
今回、断水はしませんでしたが、もしかしたら、たまたま受水槽に水が残っていただけだったのかもしれません(まだ確認できていません)。
実家の停電は、比較的早く復旧(地震発生の丸一日後くらい)しましたので、運が良かっただけかも、と思いました。
上層階に住んでいる人ほど、【停電したら断水する】と思っていた方が、良さそうです。いざ停電、という時に動揺しないよう、予め確認しておきましょう。
自宅だけでなく、実家も忘れずに。
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