命日の日を数える。カウントダウンしているような、後ろめたい気持ち

昔、大好きな人が、突然の事故で亡くなりました。

命日の9月になると、一日からその日まで、無意識に、カウントダウンをしているような気になります。
命のカウントダウン。

昔、北野武さんがバイクの事故を起こした時の言葉。

今回の事故っておかしいんですよね。自分でも納得できない。あらゆることが事故に向かってるんだけど。でも、完全に変なところにはめられて入っていったという感じがするの。出てきたら、絶対に違う世界があって、そこに入り込んじゃったなという感じがする。一種のブラックホールみたいにね

『新潮』1995年四月臨時増刊号より

生還したからこその言葉ではある。

生還できなかった人は。
生還できなかった人も、このように思うだろうか。

どの時点から、その”変なところ”に入っていったのかと。
数日前なのか、数ヶ月前だったのか。

そこから出るすべはなかったのか。

そのとき誰にも見えなかったカウントダウンを、あとになって生者がする。
生者が勝手にカウントダウンする。

そんなわけのわかないことを無意識にしているかもしれないと、9月のカレンダーを見ながらふと思う。

ブラックホールだな。

この記事を書いた人

ひいらぎ

ひいらぎ

"ひいらぎ"と申します。

東京在住のアラフィフ、シングル女子 です。

小さい頃からSF、タイムトラベル、異次元、吸血鬼、輪廻転生など、見えない世界、異質な世界にとても興味がありました。

現在は、古神道を学びながら、全国の神社をご参拝しています。