明治神宮「白玉石持ち行事」に参加させていただきました

2019年8月4日、明治神宮鎮座百年祭記念「白玉石持ち行事」に参加させていただきました。

当日はお祓いを受けたあと、本殿の御敷地内へご案内いただき、一人数個の白玉石を、本殿の地面へと敷き詰めていきました。本殿御敷地内は、通常はまず立ち入ることのできない、畏れ多い場所です。

当日は神楽殿の控室にある手水で、まず手口のお清め。

次に、御忌衣(おみごろも)、白ふきん、こま札をいただく。

次に、ご神職より注意事項と心得についてのお話し。

ご神職より、「真心を石に託してお供えしてください」とのお言葉がありました。

そして御成敗式目の第1条に書かれている言葉をご紹介いただく。

神は人の敬いによりて威を増し 人は神の徳によりて運を添ふ

余談ですが、御成敗式目は1232年、鎌倉幕府第3代執権北条泰時によって制定された、日本初の武家政権のための裁判規範です。

全51条から成っていますが、驚くことに、守護職の仕事(第3条)や土地に関する規範(第8条)、殺害・刃傷に関する規範(第10条)などに先立って、第1条に神や神社に関すること、第2条に僧侶や寺に関することが書かれています。

主なる目的である裁判規範より前に、神仏に関する敬いが記載されていることは、非常に興味深いです(「第1条 可修理神社専祭祀事」「第2条 可修造寺塔勤行仏事等事」)。

当時の人々や社会の、神仏に対する敬いの深さが現れています。

また、明治天皇の御製(お歌)もご紹介いただきました。

 めにみえぬ神の心に通ふこそ人の心のまことなりけれ

明治天皇の御心に思いを馳せながらお話を伺っているうちに、いよいよ順番となり、外にご案内いただきます。

「各自、白ふきんに持てるだけの石をお持ちください」とのこと。石は結構大きくて、みな1-3個くらいでした。

本殿の真裏へご案内頂き、静かに順番に、本殿の足元へと石を置いていきます。二度と立ち入ることのない敷地に入り、心が高揚し、ドキドキしました。

ご神職さんの言葉通り、真心を込めて、石を置かせて頂きます。

家を出るとき、神棚と仏壇に今日の無事をお願いしましたが、その際、「志の高いご先祖様、本日は明治神宮の本殿御敷地内へと入らせていただきます。明治天皇の御霊にご参拝されたい方は、どうぞご一緒に参りましょう」とお伝えしました。

石を置く際に、「さあ皆様ご一緒にどうぞ」と心の中でご先祖様たちにお声がけしました。きっとご先祖様たちも、真剣な面持ちで見えない石を置かれていたと思います。なにせ昔の人にとって、天皇とは、それこそ神です。

お役目が終わったあと、この日は特別に、御敷地内出口付近での写真撮影が許されていました。参加者は皆、御忌衣(おみごろも)をまとったままで、本殿をバックに記念撮影をしていました。

これより前に、本殿を巡る回廊の途中で、ご神職さんから「ぜひ御覧ください」と特別な場所のご案内がありました。禁足地への入口となる「北の鳥居」と、「明治天皇御霊のための防空壕」です。

「北の鳥居」は決して開かれることがないため、鳥居でありながら扉がついています。

そして防空壕は、太平洋戦争のときのものです。

<続く>

 

 

 

この記事を書いた人

ひいらぎ

ひいらぎ

"ひいらぎ"と申します。

東京在住。

小さい頃からSF、タイムトラベル、異次元、吸血鬼、輪廻転生など、見えない世界、異質な世界にとても興味がありました。

現在は、古神道を学びながら、全国の神社をご参拝しています。