「坐禅断食」は、二泊三日の間、ひたすら坐禅をします。
約30分坐禅をし、30分休憩。
坐禅にかける時間は主催者によって若干異なりますが、これを15回繰り返します。
休憩中はそのままゴロンと横になって寝る人も多いです。とにかく眠い。
特に期間の前半は体も頭もぼーっとしていて、全く動く気になりません。後半になるにつれ頭がクリアになってきて、起きている人も増えてきます。
手は法界定印という印を結び、鼻でゆっくり呼吸しながら数を数えます。数息観といいます。
坐禅なので目は閉じません。必ず目は開けたまま。理想は半眼です。
目線を2mくらい先に置き、一度見る場所を定めたらキョロキョロしないことが肝腎だそうです。
この半眼が曲者で、慣れないとすぐ目を閉じてしまいます。もしくは居眠りしてしまいます。なので慣れないうちは半眼でなく、しっかり目を開けた方がよいです。
坐禅の最中、指導者の方が、ひとりひとりの背骨の左右両脇に警策を打ちます。背骨の両脇の筋肉の下には神経が集まっていて、それら神経のバランスが崩れると、心身にいろいろな障害が出てくるそうです。
背骨の両脇は、東洋医学的には腎・膀胱系の経絡が走っている場所。1時間に一度、左右の背骨の脇をぴしっと叩かれ、結構痛いです(希望者のみ)。眠たい時は、強めに叩いてもらうこともできます。
実は断食より坐禅が辛かったという人が圧倒的に多いです。私もそうです。
ただ座る、ということが、現代人にはできないのです。
何故”坐禅”なのかというと、坐禅は交感神経や心への刺激となり、潜在意識にも大きな影響を与えるそうです。
交感神経が刺激されると脳や腸にもいい影響が出るので、坐禅断食が終わって帰宅しても、たまに20分くらい坐禅するといいそうです。
たまに、膝が悪くて足を組めないなど、坐禅をできない人が参加しています。
私も捻挫をして足が組めなかったことがあり、椅子で参加しました。そういう時でも体を動かさず、仙骨を立てて背骨をまっすぐにしていれば問題ないそうです。
しかしなぜか、椅子だと坐禅に集中できなかったんです。瞑想の時は椅子でも全く問題ないのですが、坐禅だと集中できない。
体の重心の置き場所とか、丹田の位置とか、要は気の置き場所なんだと思うのですが、目を開けて座っていると肉体と気がなかなか一体化しない。椅子だから今回は楽勝!、と思っていたのに、これには困りました。
ちなみに椅子だと集中できないというのは、他の方からも聞きました。<続く>